Subject: (onsei-mail:05139) Julius-4.5 リリース From: LEE AkinobuTo: "onsei-mail@aist.jpn.org" Date: Thu, 3 Jan 2019 15:08:05 +0000 音声MLのみなさま、 名工大の 李 です。 Julius のバージョン 4.5 を公開しましたのでお知らせします。 GitHub および Julius のホームページから入手可能です。 どうぞご利用ください。 ------ ※ バージョン4.5での変更点(抜粋) ・新機能 ・VADモジュールの追加 ・DNN-HMM CPU multi-threading ・更新 ・モジュールモードでのXML出力の文字列エスケープ ・バグ修正 ・その他 ・UTF-8への移行 ・DOIの取得 ------ 更新点の詳細は本メールの末尾にも記載しております。 どうぞよろしくお願いいたします。 ・GitHub - Julius https://github.com/julius-speech/julius/ ・Juliusのホームページ(日本語) http://julius.osdn.jp/ ・リリースパッケージへの直リンク(ソースコード+win32バイナリ) https://github.com/julius-speech/julius/releases -------------------------------------------------------- バージョン 4.5 での変更点: ◆ VADモジュールの追加 WebRTCベースの音声区間検出(VAD)モジュールが新たに追加されました。 以下のコードを組み込んでいます。 https://github.com/dpirch/libfvad 4.5より、Juliusは2つのVADモジュールを持っています。新モジュールは デフォルトではOFFです。 - 旧モジュール(レベルとゼロ交差数ベース) - 新モジュール(libfvad - WebRTCベース) 新モジュールをONにすることで、この2つのモジュールは音声入力ストリームに 対して並列動作します。並列動作時は、両モジュールとも音声トリガを検知した ときにはじめて音声区間と判定するようになります。 新モジュールは julius, adinrec, adintool で "-fvad arg" オプションを使うことで 有効化されます。詳しい利用方法はリリースノート(Release-ja.txt)あるいは オプションリスト(julius/Option.md)の解説をご覧ください。 ◆ DNN-HMM CPU multi-threading DNN-HMMの計算で CPU のマルチスレッドを使った並列計算を行えるように なりました。スレッド数は dnnconf 内の num_threads で指定できます。 デフォルトは 2 で有効化されています。 ◆ XML出力の文字列エスケープ 本バージョンから、XMLの規約に従い、モジュールモードの出力で XML 特殊記号の エスケープを行うようになりました。例えば "<s>" は "<s>" のように出力されます。 エスケープを無効化して以前のバージョンと同じ出力に戻したい場合は オプション "-noxmlescape" を指定してください。 ◆ UTF-8 への移行 ソースコードや文書の文字コードが UTF-8 に統一されました。古い文字コードでの バージョン 4.5 のソースコードは GitHub の "master-4.5-legacy" ブランチに保存して ありますので、過去のバージョンとの差分を見たい方はそちらをご利用ください。 ◆ DOI の取得 Julius のソフトウェアとしての DOI を取得しました。 学術での引用では以下もご利用になれます。 https://doi.org/10.5281/zenodo.2530396 -- 李 晃伸 名古屋工業大学大学院 工学研究科 〒466-8555 名古屋市昭和区御器所町 4号館6階 Tel: 052-735-7550 Fax: 052-735-5503 E-mail: ri@nitech.ac.jp