Subject: [onsei-mail 02754] Julius-4.2 released
From: LEE Akinobu 
To: onsei-mail@m.aist.go.jp
Date: Fri, 13 May 2011 11:26:54 +0900
User-Agent: Wanderlust/2.14.0 (Africa) SEMI/1.14.6 (Maruoka) LIMIT/1.14.9 (Domyoji) APEL/10.6 Emacs/21.4 (i486-pc-linux-gnu) MULE/5.0 (SAKAKI)

音声メールのみなさま,

名工大の 李 です.

Julius のバージョン 4.2 をリリースしましたのでお知らせします.
主な更新点は以下のとおりです.

・探索でスコアプルーニングを実装
・追加辞書の読み込み
・メモリ効率の改善,安定化
・ライブラリのAPI拡充
・PulseAudio API をサポート(ubuntu への対応)
・バグ修正

Julius のホームページからダウンロード可能です.
どうぞご活用くださいませ.

http://julius.sourceforge.jp/


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◆前バージョンとの差分

○新機能
- 第1パスのスコアプルーニング."-bs 値" で有効化, "値" はスコア幅.
通常のランクプルーニング(-b 値) と併用.デフォルトはオフ.
- 新オプション "-adddict" "-addword":辞書・単語エントリを追加読み込み.
- PulseAudio サポート (--with-mictype=pulseaudio)
- Portaudio を V19 に更新.
- Portaudio を使う全ての場合において,複数の録音デバイスが利用可能なと
き,
環境変数 PORTAUDIO_DEV_NUM で使用する録音デバイスを指定可能にした.
起動時に出力されるデバイス一覧の値を指定する.

○仕様変更を伴う改善
- mkbinhmmlist が音響モデルから抽出した pseudo phone 情報も書きだすよ
うになった.起動の高速化に寄与する.ただし作成した音響モデルとセット
で使用する必要がある.また,このバージョン以降の mkbinhmmlist で作成
した binhmmlist ファイルは以前のバージョンでは使用できない.
- オーディオライブラリのリンク方法の変更.configure に
"--with-mictype" を指定したときは,その指定されたライブラリ*のみ*
をリンクするようになった.指定がないときは,従来通り,検出された
ライブラリを全てリンクする.

○ライブラリ関数
- j_config_load_string_new(char *str): j_config_load_file() と同様,
ただしファイルではなく str に含まれるオプション指定文字列を直接
評価する.
- add_dict() および add_word(): オプション "-adddict" "-addword" と同
じく,辞書や単語を追加する.エンジン起動後動的にはできないので,
エンジンインスタンス生成前に呼ぶこと.
- portaudio 使用時(Windows等), 環境変数 PORTAUDIO_DEV_NUM と同様に,
j_open_stream(recog, NUMSTR) として引数でもデバイス選択が可能.
- portaudio 使用時(Windows等),get_device_list() で利用可能なデバイス
一覧を取得できる.

○性能改善・バグ修正
- 木構造化辞書を一部最適化,特に大語彙でメモリ量を削減
- N-gram読み込み時,場合によっては数万回mallocしていたのを減らした
- メモリリークをほぼ撲滅(Valgrind使用)
- j_close_stream() に関する不具合を複数修正
- "-iwsp" をマルチパス音響モデルだけで使えるよう修正


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 李 晃伸
 名古屋工業大学大学院 工学研究科
 〒466-8555 名古屋市昭和区御器所町
 Tel/Fax: 052-735-7913 (bld. #2 - office 306A)
 E-mail: ri@nitech.ac.jp
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