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Subject: Fujisaki's model and Japanese ToBI
Date: Wed, 01 Oct 1997 16:11:32 +0900
From: Toshio Hirai
ATR 音声翻訳通信研究所では,音声の基本周波数パターン (F0 パターン)
を,N.Campbell, J.Venditti らの Japanese ToBI ラベル (J_ToBI ラベル)
[1] をもとに,東京理科大の藤崎教授らによって提案されている重畳型 F0 制
御モデル (藤崎モデル) [2] により分析し [3],その結果を
http://www.itl.atr.co.jp/department/dept2/fj_ToBI/index.html
で公開しています.このページでは以下のようなことが実行可能です:
○ ATR データベース Bset (503 文) 話者 MHT の 500 文の F0 パターン,
J_ToBI ラベル,藤崎モデルによる分析結果を表示することができます.
○ ATR 英語データベース 200 文のうちの 30 文 x 4 話者 (男女 2 名ず
つ) の F0 パターン,音素ラベル,藤崎モデルによる分析結果を表示す
ることができます.
○ ユーザ自身が藤崎モデルによる分析を行えます.
○ アクセント指令の大きさ,位置の自動最適化が可能です (適切な初期値
付与が必要です).
○ ユーザのマシンにインストールするためのソース,ドキュメント等がダ
ウンロードできます (分析結果の保存には Java 環境が必要).
皆様のご意見をお聞かせ頂ければ幸いです.
使用上の注意:
○ 推奨環境:Netscape 4x 以上 (Solaris 用 Netscape では軽微な不具合
が判明しています.対処方法に付いては,上記ページを御覧下さい).
○ ダウンロード,インストール,ツール使用等はユーザの責任で行って下
さい.ファイル消失などの責は負いかねます.
○ 本ツールによる分析結果を論文等で公表する場合は,あらかじめ
thirai@spl.ogis-ri.co.jp
に御連絡下さい.
参考文献
[1] キャンベル,"Tones and Break Indices (ToBI) システムと日本語への
適用",音響誌 Vol.53, No.3, pp.223-229 (1997)
[2] 広瀬,藤崎,"基本周波数パターン生成過程モデルに基づく文章音声の
合成",信学論 Vol.J72A, No.1, pp.32-40 (1989)
[3] 平井,樋口,"韻律ラベリング・システム J_ToBI を用いた基本周波数
制御規則の自動抽出",信学技報 SP97-5 (May 1997)
ATR 音声翻訳通信研究所 第二研究室
樋口 宜男 (現 KDD),平井 俊男 (現 オージス総研)